ポットマム(田中寿径)

田中寿径

2012年09月04日 00:22

ポットマムとは、ポット(鉢)とクリサンセマム(菊)のマムの合成語である。

中国原産のキクを主としてアメリカで鉢植え用に品種改良したものである。

最近では房咲きになるスプレーギクを使用することも多い。

昼間の時間が短くなると花芽がつく秋ギクの性質をもっているが、電照やシェードの技術で年間を通して出荷が可能になっている。


■栽培のコツ

置き場所・・・日光を好むが、開花中は花もちをよくするため半日陰の雨の当たらない場所に置くとよい。

開花中は乾きやすいので毎日十分に水を与える。


花が終わったら地上部10㎝くらいで切り、北風の当たらない、日当たりのよい屋外に植え込む。

鉢植えのままの場合は、乾かすことのないように注意して冬越しをさせ、来年の親株として利用する。


ふやし方・・・8月中旬に挿し木をする。

新芽の先端から5~6㎝で切り、1時間くらい水上げをしてから鹿沼土にさす。


十分水やりをしてから半日陰に置くと10~15日で発根してくるので、20日目くらいで5号鉢に5~6杢疋植する。


用土は、赤玉土3、ピートモスー、パーライトーなどに緩効性肥料を加えたもの。


定植後10日くらいで摘心する。

鉢全体で10~15の花がつくようにする。


肥料・・・鉢上げ後、活着したら10日に一度ぐらい液体肥料を与える。

日当たりのよい場所で管理する。


病害虫・・・アブラムシがつくことがあるので、1~29のオルトラン粒剤を株元に散布して防除する

田中寿径(園芸愛好家、札幌)

関連記事